御嶽山噴火事故

噴火は予知できなかった 日本の誇る識者が異口同音にそう述べた 現在の科学水準ではあれが精一杯だったのだろうと納得した 特別警報のときも 空振りを恐れず 警報を出して何でもなかったら それを喜べばいいという論調がマスメディアを駆け巡ったが 今回噴火のあった土曜日曜日を入山規制していたらどうだったであろう おそらく山荘の経営者や地元観光業者を中心に生活をどうしてくれるのだ 風評被害だといったような声が上がったであろうことは想像に難くない 火山活動の時間的・物質的スケールと人間の人生・生存のスケールが違いすぎるのだ あの程度の水蒸気噴火は噴火活動の中では噴火していないのとほとんど同等なのだろう 我々の科学の精度は現在その程度だということだ であれば もっと科学者のいうことに耳を貸すべきだろうし それを政治=立法・行政で何とかできると考えない方がよい

 東日本大震災をはじめとして そのことを自然が我々に教えようとしているのに この国のリーダーは 何か的外れな方向に国力を傾注しようとしているのではないか